大学のブランディングとWEBサイトの関係
大学は、教育や研究の質や特色、社会貢献や国際化などを通じて、自らの存在価値や魅力を発信する必要があります。大学が社会やステークホルダーに対して、発信してくこのプロセスがブランディングと考えます。ブランディングは、大学の評判や競争力を高めるだけでなく、志願者や寄付者、卒業生などの関係者との絆を強めることにもつながります。このコラムでは、大学のブランディングにおいて、WEBサイトが果たす重要な役割や効果的な運用方法などを紹介します。
WEBサイトが果たす重要な役割
WEBサイトは、大学のブランディングにおいて、以下のような重要な役割を果たします。
大学の魅力や強みを発信する
WEBサイトは、大学の教育や研究の質や特色、社会貢献や国際化などを分かりやすく紹介することで、大学の魅力や強みを発信することができます。これによって、受験生や在校生、卒業生、教職員、地域社会などのステークホルダーに対して、大学の存在価値や魅力を認知させることができます。
受験生とのコミュニケーションを促進する
WEBサイトは、受験生とのコミュニケーションを促進することができます。例えば、入試情報やオープンキャンパスなどのイベント情報を掲載したり、在校生や卒業生の声や活躍を紹介したりすることで、受験生に対して大学への興味や関心を高めることができます。また、SNSなどを活用して、受験生と定期的に情報交換したり、質問に回答したりすることで、受験生との信頼関係を築くことができます。
大学のブランドイメージを形成する
WEBサイトは、大学のブランドイメージを形成することができます。例えば、WEBサイトのデザインやレイアウト、コンテンツやキャッチコピーなどを工夫することで、大学が目指す理念やビジョン、役割や使命などを表現することができます。これによって、大学に対して一貫した印象や感情を持ってもらうことができます。
WEBサイトの効果的な運用方法
WEBサイトが果たす重要な役割を最大限に発揮するためには、以下のような効果的な運用方法があります。
ペルソナを明確にする
ペルソナとは、ターゲットユーザーの代表的な人物像です。ペルソナを明確にすることで、ユーザーが求める情報やニーズを把握しやすくなります。例えば、受験生向けのペルソナを作成することで、受験生がどんなことに悩んでいるか、どんなことに興味があるか、どんな媒体で情報収集しているかなどを明らかにすることができます。これによって、ユーザーに合わせたコンテンツやデザインを作成することができます。
ブランドイメージを決定する
ブランドイメージとは、ユーザーがブランドに対して持つ印象や感情です。ブランドイメージを決定することで、WEBサイトのコンセプトやトンマナ(トーン&マナー)に影響を与えます。例えば、自分の大学は英語に強い大学という認識を持っていても、高校生に英語に強い大学と聞いて思い浮かぶ大学をあげてください(純粋想起)と聞いてみて、自分の大学が出てこない場合、真の強みとはいえません。大学憲章等のなりたい自学のイメージと実際の世間一般のイメージがずれることはままありません。そのギャップをうめる手段としてWEBサイトはとても効果的です。ユーザのイメージに寄り添いすぎず、自分たちの理想の姿との溝を埋める形で、サイトコンセプト等を策定していくことがブランド力向上のファーストステップになります。
大学のブランディングにおいて、WEBサイトは重要な役割を果たします。WEBサイトは、大学の魅力や強みを発信するだけでなく、受験生や関係者とのコミュニケーションを促進し、大学のブランドイメージを形成することができます。しかし、それを実現するためには、WEBサイトの目的や特徴を明確にし、効果測定や分析を行い、改善案を立案し、実施することが必要です。