Zチャート分析で売上のトレンドを読む

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Zチャート

Zチャートとは、「月々の売上高」「売上高の累計」「移動年計(後述)」の三つのデータを折れ線グラフで表したものです。季節変動の影響をならすことによって、長期的に見て、「売上が伸びているのか」「下降気味なのか」「現状維持なのか」といったトレンドを読むことができます。

移動年計の計算式と意味を理解する

移動年計とは、当月の売上高に過去11ヵ月分の売上高を加算して計算した直近1年分(12ヵ月分)の累計額のことを表します。計算した移動年計のグラフから売上が増加傾向にあるのか、現状維持か、下降気味かといった全体的なトレンドを読みことができるようになります。

ある商品の販売実績の売上データ(月次)です。

2年にわたるデータの期間比較を行いたい場合、一般的に、棒グラフまたは折れ線グラフで売上データの変化を視覚化します。

元のデータをグラフ出力しやすく加工

範囲を選択して、棒グラフと折れ線グラフを出力

視覚化することで、春先(特に5月)と冬にかけて売上の山があることがわかります。季節的な影響でも売上データが変動したりするので、月毎のデータが大きく変動しており、全体的に見て、売上が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのか、ひと目は分かりにくいところがあります。そんなときに、月ごとの変動要因をなるべく押さえて、より長期で見た場合のトレンドをしる手法の一つとして、Zチャート分析があります。

分析の流れ

1.月次ベースの売上高(最低2年分は必要)

2.月次累計を計算

3.移動年計を計算

4.Zチャートグラフを作成

月次の売上データから、累積売上を計算

傾向を見たい期間をここでは、1年と設定するので、2013年1月から2013年12月までの累計を計算。

最初のセル[C15]には、累計なので、そのまま[=B15]が入る

2013年2月の累計は、一つ前の累計+2013年2月の売上なので、[=C15+B16]でエンター。

以下、2013年2月[C16]を12月までドラッグして求める。

次に、移動年計を求める

移動年計定義の復習:移動年計とは、当月の売上高に過去11ヵ月分の売上高を加算して計算した直近1年分(12ヵ月分)の累計額のことを表す。

2013年1月の移動年計を求める場合、当月(2013年1月)と直前の11ヶ月である2012年2月から2012年12月までの売上高の合計を求める

[D15]を選択して、2013年12月までドラッグして、式を参照させます。

これで、Zチャートを書く下準備が完成。

折れ線グラフを使ってZチャートを作成

当該年度(2013年1月から2013年12月)の「月」「売上高」「月次累計」「移動年計」を選択して、[挿入]タブの[リボン]タブの[マーカ付き折れ線グラフ]を選択してエンター。

Zチャートの完成!

TIPS

前年の売上高入っているので、表頭の「月」「月次累計」「移動年計」を含める場合、Ctrlキーを押しながら、離れているエリアを指定できます。ここを指定せず、データだけ指定すると、凡例のラベルが、「系列1」「系列2」「系列3」となり、何色が何を表しているのかわかりにくくなります。

Zチャートの見方

・月々の売上:季節によって変動はあるが、ゆるやかな上昇傾向

・移動年計:年の前半は、ほぼ例年なみであるが、夏以降ゆるやかな右上がりになっており、穏やかながら成長傾向にあるといえる。

ポイント

Zチャートのパターン

成長型

減衰型

現状維持型

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